【コンサル採用担当者が語る】転職を成功させるために絶対必要な3つのこと-履歴書編-
とあるコンサル会社で採用担当をしている、フルタイムママのMelsenです🐇🐇
コロナで先行き不透明な昨今、転職活動を始める人も多いのではないでしょうか。
- 狙った企業への転職を成功させたい
- どうすれば企業に良い印象を持ってもらえるだろう
転職活動を進めるにあたっては、いろんな不安がつきものですよね。
そこで、コンサル会社にて年間200以上の書類選考、60名以上の面接を行う採用担当者が、転職活動を成功させるためのコツをご紹介します。
今回は、選考の第一関門ともいえる書類選考のうち、履歴書のポイントを3つまとめました。
履歴書の役割
転職活動を行う上で、必ず必要になる履歴書。
転職エージェントを利用する場合は、独自のエントリーシートを用いることもありますが、面接時にはきちんとした履歴書を用意すべきです。
職務経歴書が具体的な職歴・強みをPRするものであるのに対して、履歴書は転職者の履歴を端的に記載し、第一印象を決める極めて重要なもの。
必ず押さえてほしいポイントを3つにまとめたので、企業に提出する前にぜひチェックしてください。
企業が見ている各項目のポイントを押さえよう
履歴書を準備するにあたり、イチからWordやExcelでフォーマット作成をする人は少ないはず。
まれに完全オリジナルの履歴書をご提出される方もいますが、正直あまり見やすいものではありません。
フォーマットはいくらでもネットでダウンロードできるので、使いやすいものを選んでください。
そこで大切なのは、企業が何を確認しているのかのポイントをおさえること。
項目ごとにポイントを確認しましょう。
顔写真
ほとんどの履歴書フォーマットには、顔写真を貼付する欄があります。
特に転職エージェントを活用される方は、この顔写真を貼らずに応募される方が少なくありません。
でもこれ、正直マイナスです。
- でも顔写真貼るのは恥ずかしい…
- 顔で落とされたら悲しい
そう思う方もいるかもしれません。
ですが、ほとんどの場合「顔写真のみを理由として」不採用とすることはありません。
もし顔写真が原因で不採用になったとしても、その背景には別の理由があります。
- 服装・身だしなみがだらしない
- インスタにUPするような自撮り写真
- 貼り方が汚い
いずれにしても、「なんだかだらしなくて社会人としてのマナーがなさそう」というのが本当の理由です。
もちろん、人相は顔に出るというので、選考結果が顔写真によってに全く左右されないとは言えません。
(というか、多少はやっぱり左右されます。)
でも、写真を貼っていない時点でやる気がない、と捉える選考者もいます。
気合を入れて写真館で撮影するまではしなくても、きちんとした証明写真を貼るようにしましょう。
連絡先
直接応募(エージェント等の仲介者を通さず、企業に直接応募の申し込みをすること。自主応募ということもアリ)の場合、連絡先は必ず記載しますよね。
でも、エージェントを経由する場合でも、必ず電話番号・メールアドレスを記入するようにしましょう。
理由は以下2つです。
- 面接に関する緊急の連絡(電話)をする可能性がある
- web適性検査をする場合、応募者のメールアドレスが必要な場合が多い
上記のようにな理由から、連絡先はきちんと記載しておく方が望ましいです。
まれに電話番号やメールアドレスに誤記があって連絡できない方がいますが、これもやっぱりマイナスポイントです。
学歴
企業によっては、学歴をとても重視する(最低条件とする)場合もあります。
学歴は正しく記載するのが最低限のルールですが、書類選考をしていて気になることが2つあります。
1.中学校など、必要以上に古い学歴をすべて記載する
一流進学校に通っていた人に多いのですが、中学校名からご丁寧に記載されていることがあります。
別にだからダメというわけでもないのですが、
あ、この人よっぽど自分の学歴にプライドあるんだな…
と、やや引いてしまいます(笑)
書いちゃダメとまでは言いませんが、大学からの記載で十分です。
(もちろん高卒・高専卒の方は最終学歴を記載しましょう。)
2.謎の空白期間がある、または大学在学期間が長い
履歴書を見ていると、下記のようなパターンは必ず目につきます。
- 学校卒業後から1社目入社までに謎の空白期間がある
- 大学等の在籍期間が通常より長い
上記のような場合、必ずマイナスポイントになるとは限りません。
ただ、その理由をどこかに記載しておくことが大切です。
- 大学在学中にカナダへ1年留学
- 家族介護のため、卒業後1年間アルバイト勤務
このように理由が書かれていれば、変な勘繰りを入れなくて済みます。
履歴書は空白期間等がないよう、正しく記載しましょう。
職歴
職歴は、学歴と同様に空白期間がないように記載しましょう。
また、もう一つ大事なポイントがあります。
会社の合併、グループ会社への転籍などで在籍企業が変わった場合は、必ずそれとわかるように記載しましょう。
特にグループ会社名が似ていない場合、パッと見て全く別の会社へ転職したように見えます。
そうすると、場合によっては短期で会社を退職しているように見えてしまうのです。
でも、職務経歴書には書いているよ?
そう思うかもしれません。
でも、履歴書は応募者の第一印象を決めるもの。
パッと見て勘違いをされてしまっては残念です。
ささいなことですが、きっちり履歴書に記載しておきましょう。
賞罰
フォーマットによっては、賞罰の記載欄があります。
ぜひともPRしたい受賞歴がある場合は記載しても良いですが、職務経歴書にまとめるのも一つの手。
賞罰欄がないフォーマットを選んでも、問題ありません。
保有資格
保有資格は、自分の価値を高めてくれる大事なポイントの1つ。
せっかく頑張って取得した資格は、ぜひとも漏らさず記載しておきたいものです。
特に、職務経歴書で記載されている職務内容に必要な資格を、必要な時期に取得している様が見えると、とても仕事熱心な印象を与えてくれます。
一方で、注意したいこともあります。
それは、まったく業務と関係のない資格をやたらと書き連ねない、ということ。
応募者の中には、完全なる趣味としか思えないような資格をずらっと記載される方がいます。
その上、それらの資格に一貫性が全くないときなど、「何のために書いたんだ?」と疑問に思ってしまいます。
保有資格欄は、とにかく保有している資格を何でも書けば良いのではありません。
履歴書が自己PRの書類だと認識できていれば、おのずと書くべき内容はわかるはず。
履歴書とは何か、よく考えた上で資格を記載するようにしましょう。
扶養
履歴書によっては、配偶者の有無や扶養人数を記入する項目があります。
採用担当としては、ぜひとも記載しておいてほしいポイントです。
私の会社では、扶養の有無で採用可否が決まることは、まずありません。
女性が当たり前に活躍する時代、また、男性も当たり前に仕事と育児を両立させる時代。
だからこそ、応募者の家族環境はできれば知っておきたいところ。
私自身も転職の際には、未就学児の子どもが2人いることをしっかり伝えました。
応募者が自分の家庭環境を知ってもらうという意味においても、扶養欄は空欄にせずに記載しましょう。
(子どもがいても自分の扶養に入れていないパターンももちろんあります。
あくまでもこの欄には、自らが扶養する家族の人数だけ書けばOKです。)
志望動機・自己PR
若手の方が使う履歴書に多いように思いますが、「志望動機・自己PR」欄がある履歴書があります。
ここは、応募方法によって記載すべきかどうかが変わります。
1.エージェント等を利用して、同じ履歴書で多数の企業に応募する場合
複数の企業に送る場合、どんな企業相手でも通用するような当たり障りのない内容を記載することになります。
そんな志望動機、正直見たくありません。
マイナスです。
採用側も、複数社に送る履歴書だということは見ればわかります。
そういう場合は、潔く空欄にしましょう。
ただし、書類選考が通過して面接に訪れるときには、その企業だけに宛てた志望動機・自己PRを書いておくと、とても印象が良いです。
小さなことですが、ぜひ意識してみてください。
2.1社ごとに履歴書を書き換える場合
この場合は、当然ですが志望動機・自己PRを書きましょう。
相手の企業をちゃんと調べているからこそ書ける内容だと、尚良し!です。
希望欄
履歴書の最後によくある希望欄。
「貴社規定に従います」
このように書いてある履歴書をよく見ます。
第二新卒など、若い子に多いように思います。
ここは、よほど事前に伝えたい内容がない場合は、空欄でOKです。
なぜなら、詳細な条件は内定を出す際に協議するからです。
選考判断に影響を与えるほどの内容がない場合は、空欄にしておきましょう。
手書きの履歴書はもう古い
職務経歴書を手書きで書く人はさすがに見かけませんが、履歴書は手書きで提出される方が稀にいます。
賛否あると思いますが、履歴書もパソコンで作成している方が好ましいです。
なぜなら、やっぱり見やすいから。
企業によっては、形式だけにこだわって生産性の低い人だと判断されることがあります。
よほど字が美しくて自信がある、かつ、秘書のように業務で手書きする機会が多い、という場合を除いては、手書き履歴書は避けましょう。
レイアウトを美しく
ほぼフォーマット通りに入力すればOKの履歴書。
それでも、レイアウトが美しいか、誤字脱字がないかのチェックは必ず行いましょう。
せっかく良い内容を書いていても、下記のような履歴書は信頼に書けます。
- 謎のタイミングで改行している
- 文字のフォントがバラバラ
- 誤字脱字が多い
履歴書は、企業に送る自分自身の提案書です。
そして転職は、人生のターニングポイントになるかもしれない、極めて重要なイベントです。
ちょっとしたことで自分の信頼を失ってしまうことのないよう、レイアウトや書式の乱れは厳禁です!
まとめ
今回は、履歴書を書く際のポイントを、採用担当者の目線でまとめました。
書類が通らなければ、転職もかないません!
ポイントをしっかりとおさえて、気合を入れて作成したいですね。